【信州紀行’18①】アルピコ交通バスタ新宿→長野駅乗車レポ。本当に1500円でWi-Fi完備とか間違いなく新幹線以上。
以前紹介した新宿~長野線1500円セールで購入した便の乗車レポです。高速バス自体数年ぶりだったのですが大幅な進化が各所に見られました。
- バスタ新宿は混雑。買い物等は駅がおすすめ
- 完全チケットレスの言わば搭乗券。直接乗り場へ行ける
- 座席は4列でも快適。ただこの距離でも3列化が進む
- トンネルでもWi-Fi好調。但し30分ごとに再接続
- 横川SAで休憩。下り線はだるま弁当のたかべんが経営
- Wi-Fiと電源の有無が4時間弱を決める
1.バスタ新宿は混雑。買い物等は駅がおすすめ
出発はJR新宿駅甲州街道改札の上にあるバスタ新宿。東京メトロ新宿三丁目駅も近いです。結論から言うと巨大ターミナルゆえ利用者が多く、長居には不向きです。4階出発エリアにはファミリーマートと土産物屋がありますが、JR駅構内のほうがお店は充実しています。
特にコインロッカーは数こそあるものの2時間単位の課金と長期利用には不向き。わざわざ前もって早く来る必要はないし、そうやって待合室が混雑しているのかなという印象すらあります。
2.完全チケットレスの言わば搭乗券。直接乗り場へ行ける
highwaybus.comで予約した乗車券は紙に印刷もしくはスマホ画面に表示するだけ。下にQRコードが付いており、乗車時に運転手がタブレット端末で読み込みます。ただ多くの高速路線バスもそうですが、降車時にも提示する必要があるので注意。
バスタ新宿には空港のチェックインのような窓口が目立ちますが、予約済みの場合ここに立ち寄る必要はない模様です。予約不可の短距離線でも券売機で購入できます。
窓口の上にある時刻表。ただ関越道、中央道・・・と経由する高速道路名が判らないと却って混乱します。各乗り場にある時刻表のほうがわかりやすいです。
出発5分ほど前に入線。バスタ新宿での案内やチケットの発行会社は京王バスだが車両はアルピコ交通。この辺は国際線の共同運航のようにちょっと複雑。
いわゆる新高速乗合バス制度の影響なのか京王バスがアルピコに委託運行という表示が付いています。勿論予約段階でどこのバス会社の車両か分かるようになっているし上記モバイル乗車券にも書かれているので、アルピコ車なのは知っていましたが。
3.座席は4列でも快適。ただこの距離でも3列化が進む
座席は高速バスで一般的な2-2列配置。肘掛下にリクライニングレバーとAC100Vコンセントがあります。中央のカバーが白い区画は女性席。
窓側席は窓下にコンセントがあります。足元も広々として一昔前の高速バスや航空機とは随分と印象も違います。
ちなみに当日の乗車率は平日とあって2割弱。安値でセールしたからといって満席になるわけでもないです。それを考えると安くても当日結局満席になるLCCのセールスって凄い!
また近年は200~400km程度の中距離高速バスでも夜行便のような3列シートが増えつつあり、この新宿~長野線でも一部車両で3列シートが入っています。一方池袋~長野線の西武バス・長電バスは原則3列シートのようです。
後方にトイレもあります。3時間を越える路線では一般的です。
10:55定刻にバスタ新宿を出発し中野坂上、練馬区役所(一部便通過)を経て練馬インターから関越道に入ります。ここまでが結構渋滞にはまり若干の遅れに。
4.トンネルでもWi-Fi好調。但し30分ごとに再接続
シートポケットには安全のしおりとWi-Fi接続ガイドともはや飛行機のよう。最近の高速バスのトレンドの1つが無料Wi-Fiです。アルピコ交通の場合NTTBPが提供するものでEメールかSNSアカウントで登録・ログインが必要です。高速バス車両のほか上高地線の電車、松本BC、上高地BC、そして今回目的地の長野駅前案内所で利用できます。
正直都バスのように繋がりにくくLINEが使えないとか、どうせそんなものだろうと期待していなかったのですが、実際には乗客も数えるほどだったこともあり通信速度も速く、YouTubeやGoogle Play Musicといった配信サービスも利用できます。
中央道や上信越道は山間部でトンネルが多く回線が途切れるかと思いきや、トンネル内でも問題なく再生できました。これも嬉しい誤算。
但し30分経つと接続が切れて再接続が必要なので、長時間の動画再生では途中で停止してしまうのはデメリットと言えばデメリットです。但し1日の接続回数や接続時間に制限はないので再接続すればずっと利用できます。
5.横川SAで休憩。下り線はだるま弁当のたかべんが経営
長距離バスの楽しみの一つがサービスエリアでの休憩。群馬県西部の横川SAで休憩します。停車時間はスケジュール上20分でしたが目白通り渋滞の影響もあり15分になりました。
ちなみに西武・長電の池袋~長野線では埼玉県北部の上里SA(西武グループが経営)で休憩します。
ここは高崎駅でお馴染みのだるま弁当や鳥めし弁当等を販売する他、カフェやベーカリーもあります。少なくとも閑散時であれば短時間の休憩でも買い物をするには十分です。
6.Wi-Fiと電源の有無が4時間弱を決める
結局長野駅到着は5分ほどの遅れに留まりました。駅西側善行寺口に到着します。
総評ですが、乗車時間は新宿~長野駅で3時間50分。少し前までは快適性を損なわないとか、搭乗手続きや保安検査のある航空便に勝てると言われた「4時間の壁」をクリアする時間でした。
オンライン発券なのでバスタ新宿でも手続きは不要でしたし、バスの場合受託手荷物があっても乗車時に預け、降車時に受取るのでプラスする時間はせいぜい1分2分。ただ多くの高速バスでは降車時にも乗車券確認があるので画面表示が面倒と言えば面倒です。
乗車時間も長いとは言え、やはりWi-Fiインターネット接続とデバイスを充電するAC100Vコンセントがあるのは快適性を大きく引き上げます。音楽再生がCDやダウンロードから配信にシフトしつつあるといった社会情勢の変化にも敏感と言えます。
ライバルの北陸新幹線はコンセントは全席に装備されていますがWi-Fiは2018年5月に一部車両で始まり、それも上田以西のトンネル区間では今後整備予定とまだ発展途上です。
それでいて価格面では新幹線を大きく引き離しているのでなかなか利用価値は高いと思った次第です。ただお盆休み等の最繁忙期であれば渋滞による遅延やサービスエリアの混雑といったネガティブな部分も増えてきそうですが…。
次回は長野電鉄で善光寺を回ります。
帰りの京王バス3列シート車もアップしました。
2件のフィードバック
[…] 片道1500円で新宿から長野へ行った話の続きです。以前はバスで行った善光寺を長野電鉄で目指します。 […]
[…] 往路と同じく帰りも1500円セールで購入成功。しかも3列シートでトイレも近年のトレンドで大型化した車両でした。こちらは京王バス運行便。 […]