旅のお土産どこで買う?カード還元率という下心で考える。
旅のお土産を買う場所と言えば駅や空港が思い浮かぶと思います。寄る機会はもちろん店も品数も多く、出発前なら荷物も最小限に抑えておけます。
そして何よりカード決済との相性が良いのも特徴です。一般的なクレジットカードでは0.5%~1%還元なのでそれをしのぐ代表例をいくつか挙げてみました。
- ビューカード+suicaを駅ナカ駅ビルで1.5~2%還元
- JREカードを一部駅ビルで3.5%還元
- ANAカードをANA FESTAで1.5~2%マイル+5%割引
- JALカードをBLUE SKYで1~2%マイル+5%割引
- ANAカードをJR西日本セブンイレブンで1~1.5%マイル
1.ビューカード+suicaを駅ナカ駅ビルで1.5~2%還元
- ○ビューカードでsuicaチャージで1.5%
- ○JR他社や私鉄でもsuica対応店が豊富
- ○suicaをかざすだけの超簡単支払い
- ○JRE POINT加盟店でさらに+0.5%
- ×事前チャージが必要

JR東日本のコンビニNEWDAYSは地方では土産物も多数。写真はJR郡山駅新幹線改札内だが改札外にもある。
対応する地域や店舗が圧倒的に多く高還元を受けられるのが、ビューカードでチャージしたsuicaで支払う方法。これだけでJRE POINTが使い道に関係なく1.5%貯まります。
事前にチャージしておけばポイントを貰うための提示や申告は不要、suicaをかざすだけの超簡単な仕組みです。但しビューカードからのクレジットチャージができるVIEW ALTTEはJR東日本エリア外には無いので注意。
ビューカードは今後主流になりそうなJREカードに限らず、利用実績があれば年会費無料のビックカメラsuicaカードでも利用可能。
参照:モバイルsuica使うならビックカメラsuicaカード。関西住まいでも鉄オタじゃなくてもメリットしかない
長野県内のMIDORI、新潟県内のCoCoLoといったローカル駅ビルではJRE POINT加盟店なのでさらに200円で1ポイント貰えます。
2.JREカードを一部駅ビルで3.5%還元
- ○JREカード払いだと3.5%還元
- ○スターバックスや成城石井等大手チェーンも対象
- ×suicaも使える店も多いがその場合1.5%のまま
- ×対象店の立地がかなり限られる
JREカード優待店となっている駅ビルでは店頭購入時に3%、カード引き落とし時に0.5%で合計3.5%のJRE POINT還元を受けられます。

JRE POINTサイトに見るJREカード優待店とJRE POINT加盟店駅ビル一覧(2019年1月現在)
このJREカード優待店、地域にかなり偏りがあるのが難点です。東京からの観光利用が多く土産物屋が充実しているのは東北新幹線沿線や小田原、熱海くらい。順次拡大予定なので今後に期待。
地方だと圧倒的に改札外にあり、東口と西口に分かれているケースもあり、大きな駅では店を探すのも一苦労だったりします。勿論米沢駅や会津若松駅のようにコンパクトで分かりやすい駅もあります。
3.ANAカードをANA FESTAで1.5~2%マイル+5%割引
- ○ANAカードの種類により引き落とし時0.5~1%マイル
- ○上記とは別に100円ごとに1マイル
- ○空港により保安検査の前後もしくはその両方にある
- ○1000円以上ならその場で5%割引
- ×有名商品には割引対象外商品が多い
- ×割引対象外のANAマイレージクラブカードもある
空港にある売店でも土産物は揃っています。以前は10%割引だったのですが現在は5%に引き下げられてしまいました。それでもボーナスマイルはあるので確かにおいしいです。航空系クレジットは年会費が掛かりますが割引は嬉しいです。
但し注意点が2つ。
1つは5%割引対象外商品も結構あること。具体的には白い恋人、うなぎパイ、赤福など全国区での知名度を誇る名産品は割引対象外に指定されてるケースが多々あります。酒類も対象外です。勿論メーカーとしては屈指の売り上げを誇る空港でダンピングされちゃたまったものではないでしょうね。
もう1つはANA CARDと書かれたカードに限られること。楽天ANAマイレージクラブカードやヤマダ電機ANAマイレージクラブカード等クレジット機能はあるがANAカードではないものは対象外です。券面にMILEAGE CLUBと書かれたものは対象外です。とは言え支払い自体は可能です。
- ANA CARD・・・10%割引対象
- ANA MILEAGE CLUB・・・10%割引対象外
またお店の場所も保安検査前にあったり後にあったり空港によってまちまち。また品揃えが限られる小型店もあり、初めての場所ならANA FESTAも「お土産を買う候補の一つ」程度にとどめておいたほうがいいかもしれません。

ANA FESTA中部国際空港店。2018年までは10%割引でした。このように売り場や買い物かごで注意喚起するケースもあり、混乱するユーザーも少なくない模様。
4.JALカードをBLUE SKYで1~2%マイル+5%割引
- ○JALカードの種類により1~2%マイル
- ○空港により保安検査の前後もしくはその両方にある
- ○1000円以上ならその場で5%割引
- ○JAL定期便のない茨城空港にも出店
- ×有名商品には割引対象外商品が多い
- ×割引対象外のJMBカードもある
- ×関西空港店と中部空港店は対象外
一方JALも同様のサービスをやっていてBLUE SKYという赤い看板の売店がJALグループです。但しJALカードでも割引は5%。
基本的には上記のANAカードとANA FESTAのような関係ですが一旦クレジット会社のポイントとして積算されるANAカードと異なり、JALカードは直接マイルとして貰えるので還元がわかりやすいとも言えます。
JAL定期便のない茨城空港に出店していたり、関西空港店と中部国際空港店はJALカード特約店から除外されており通常のショッピング扱いで0.5~1%マイル付与に留まる等謎要素もあります。
やはりイオンJMBカード等のようにJALカードでないJALと書かれたクレジットカードもあり、こちらも5%割引対象外です。
5.ANAカードをJR西日本セブンイレブンで1~1.5%マイル
- ○ANAカードの種類により引き落とし時0.5~1%マイル
- ○上記とは別に月間200円ごとに1マイル
- ○ANAカード紐付けのiDも対象(VISA/Master)
- ○ANAカード紐付けのQuicPayも対象(JCB)
- ○JR西日本と駅ナカ売店FC契約で急拡大
- ×東のNEWDAYSほど数・品揃えはない?

セブンイレブンはANAカードマイルプラスの対象店です。
一見無関係に見える組み合わせの大穴。まずセブンイレブン自体がANAカードマイルプラスというボーナスマイル対象店になっています。通常の0.5~1%のマイル(ANAカードの種類や契約内容による)とは別に0.5%のマイルがもらえる仕組みです。
一方JR西日本は独自で展開していたコンビニ「ハートイン」をセブンイレブンとのフランチャイズ展開に切り替えたため、駅ナカセブンがここ数年で急増しています。
京都、新大阪はもちろん岡山、米子といった地方駅でも土産物屋を兼ねて展開しているので利用価値はあるかと思います。ただあくまでセブンイレブンなので土産物を取り扱っていない駅も多々あります。
参照:セブン銀行ATMでsuica等交通ICカードがチャージ可能に!その背景を考える。
(注釈)クレジットカード引き落としによるポイント付与は消費税込みの支払総額から何%と算出する一方、各社の店頭でのポイント付与は消費税抜きの本体価格から何%とすることが多く算出基準が異なります。しかしカード各社や小売店の広告、Web記事等においては消費税分を考慮せず計算していることが多いため、このページでも同様とします。またカード会社や小売店によりポイント付与対象が100円単位だったり1000円単位だったり、算出基準も会計額毎だったり月間請求額毎だったりと違いも大きく、端数切捨て(端数切り上げを行う事業者もある)により表示通りの還元率が実現しない場合も多々あります。