成田早朝便のための空港徒歩圏ホテルまとめ。安くて近くて待ち時間なしがベスト。
成田空港からの朝方のフライトを利用するために空港近辺で一泊を考える人も多いと思いますが、多くが成田駅周辺や国道295号《空港通り》沿いで送迎バス等でアクセスすることになります。しかし、予算も時間も限られる弾丸旅行者には「空港まで歩いて行ける」ホテルこそが最強です。
- 午前6~9時出発便は安い反面都心からアクセス困難
- 早朝便利用者に必要なのは安さと「歩いて行ける」安心感
- 第2ターミナル隣接「nine hours」はデザインカプセルホテルの始祖
- 「成田東武ホテルエアポート」は第3ターミナルから徒歩でゲートを越える
- 「成田エアポートレストハウス」は第1ターミナルからも行ける穴場
1.午前6~9時出発便は安い反面都心からアクセス困難
多くの場合成田空港を午前9時以前に出る便の航空券は安く出回っています。安いのにはそれなりの理由があり、都心からのアクセスが困難なのです。出発の1時間前に空港に着いている必要があると考えると、
- 9時発便…東京駅or日暮里駅7時出発で通勤ラッシュ突入
- 8時発便…23区西部でも始発電車が気になる
- 7時発便…京成沿線等に限られる。LCC国内線のみ。
- 6時発便…空港前泊必須。ジェットスターの不定期便のみ。
このように見ていくと空港前泊の重要性がわかるかと思います。正直出発1時間前でも繁忙期や不慣れな旅行者では難しく、そうであれば尚更前泊しておきたいものです。
更に追い討ちをかけるように、近年は東京都や鉄道会社が時差Bizと称して早朝の通勤利用を呼び掛けているので、旅行荷物を持っての都心の移動は難化傾向にあるといっていいでしょう。
2.早朝便利用者に必要なのは安さと「歩いて行ける」安心感
早朝便は航空券が安いのがメリットなので宿泊費も抑えたいところ。一方時間が限られているのでターミナルまでの移動時間も短いほうが良いはずです。
国道295号《空港通り》沿いのホテルも早朝から空港送迎バスを用意していますが、その数は早朝の場合1時間に1本程度。これが唯一の交通手段であり、部屋数が多いことも加わって多くの荷物を抱えた乗客が集中するので混雑します。
ホテルがターミナルまで徒歩圏にあれば物理的に近いことに加え、バスの待ち時間もなくなり「時間が読める」わけです。チェックイン時に空港から歩いていけば尚更ですね。
3.第2ターミナル隣接「nine hours」はデザインカプセルホテルの始祖
今や成田空港でもっとも有名なホテルがnine hours ナインアワーズ成田空港。厳密には第2ターミナルに隣接する駐車場棟の下なので数分歩く必要はありますが、第2ターミナル内に誘導広告も複数あり知名度は抜群。同社は仙台や京都などにも進出しています。
- ○第2ターミナルに近く誘導案内あり
- ○近未来的なインテリア
- ×手荷物は別室ロッカーへ収納
- ×男女別エリアで共同スペースほぼなし
第2ターミナルまで徒歩5分程度という立地が最強で、エスカレーターやオートウォークも完備されています。但しベッド内に収納設備がなく、別室ロッカーに収納するかフロント(1個まで)に預けるしかないのである程度荷物をまとめる必要があります。LCCトラベラーでは常識化していますが旅慣れていないと難しいです。
入って左側が男子部屋、右側が女子部屋なので家族や夫婦だと別居状態になるのも注意。結局カプセルホテルなので寝室の施錠もできません(フロントまでの扉は電子錠あり)。基本一人旅か同性グループ向けです。
4.「成田東武ホテルエアポート」は第3ターミナルから徒歩でゲートを越える
建物は古いものの目の前に第3ターミナルが建設されて好立地に一転した成田東武ホテルエアポート。
- ○第3ターミナルが徒歩圏内(以下で解説します)
- ○バストイレ完備の広い部屋
- ○館内にマツモトキヨシあり
- ○無料送迎バスあり
- ○夜のTHEアクセス成田も停車
- ×繁忙期は高くなる
カプセルではない普通のホテルとしては一番のおすすめです。テレビ、ドライヤー、Wi-Fiも完備で快適性抜群。空港まで無料送迎バスのほか、夜間に東京駅からのTHEアクセス成田も停車します。
第3ターミナルへは早朝5:00、5:30、6:00の3便だけ直行バスもありますが徒歩でも行けます(逆に早朝3便以外の送迎バスは第1と第2ターミナルのみに発着します)。ただ空港からホテルへの道順がやや複雑なのでここで解説します。
第3ターミナルを出たら左側の通路を進みます。
左側第2ターミナル方面と直進バス停をよそに右側のエレベーターに乗ります。
エレベーターを降りたら右にUターンし緑色に塗られたレーンを進みます。
緑色のレーンを進むと警察車両が待機する保安ゲートが見えてきます。右奥の緑色に光っているのが東武ホテル。
保安ゲートと言っても2015年春に検問は廃止されたので素通り。警備員に「お疲れ様です!」と挨拶されるだけで、実際旅行者や空港で働く人の往来もそこそこあります。
そのまま道なりに進み最初の交差点「取香橋(とっこうばし)」右側にあります。ここまで徒歩約10分。
ちなみにこの道をさらに5分ほど歩いたところに東横INN 成田空港もオープンしました。が、そこまで遠いとさすがにスーツケースを引きずっての移動が厳しくなるかな・・・
5.「成田エアポートレストハウス」は第1ターミナルからも行ける穴場
第1ターミナル側の徒歩圏ホテルを紹介するとすれば成田エアポートレストハウス。
- ○正真正銘空港敷地内のホテル
- ○相対的に価格が安いことが多い
- ○無料送迎バスもあり
- ×徒歩ルートが複雑
- ×第1からの早朝便は少ない
空港至近のホテルをどうしても探したいとき、第1ターミナル北ウイング近くのここが比較的低価格で出てきます。上の東武ホテルと違い空港敷地内にありますが、バスレーンに沿っていくとそのまま高速に入ってしまうので駐車場を経由します。
第1ターミナル南北ウイングからバスレーンを渡って合流した場所。
そのまま「第5駐車場直進」の案内に従って進みます。
エレベーターで上の通路に上がります。
この下に降りれば横断歩道でホテルまで行ける様になります。
ちなみに東武ホテル同様無料送迎バスは早朝に第3ターミナル直行便がある以外は第1&第2ターミナルにしか行きません。
空港徒歩圏内の宿泊施設は以上です。成田市内まで含めれば宿泊施設は多数ありますが、早朝の出発にもバスを待たずターミナルへ向かえるところを紹介してみました。