【12~1月限定】JRE POINTで首都圏普通電車グリーン券が500ポイントに再び値下げ。通勤に行楽に美味しい!
JRE POINTの有効な交換先として挙げられる東海道線・宇都宮線・常磐線などの長距離電車のグリーン券。以前2020年7月1日~8月31日までの期間限定で600→500ポイントで交換できるキャンペーンを実施していましたが再び2020年12月1日~2021年1月31日にも開催されるようです。
公式プレス:JRE POINTためて、つかってキャンペーン(普通列車グリーン車・ホテルでつかう)
- 普通列車グリーン料金の歴史
- 高崎・宇都宮線拡大の2004年から曜日と購入場所でも変動制に
- JRE POINTも700ポイント予定も600ポイントの記念価格を維持
- 再び500ポイントに強気の値下げ。回復傾向のレジャーと混雑回避通勤
- 乗車ポイントや駅ナカ還元そして新幹線半額でポイントを稼いだユーザーも多いのでは?
1.普通列車グリーン料金の歴史

総武横須賀線E217系のグリーン車。ドリンクホルダーや傘立てのない初期の車両で2020年12月から後継車E235系に置き換え予定。
東海道線と横須賀線そしてそれに乗り入れる総武快速線は長距離利用や観光客対策として古くからグリーン車を導入してきました。JR黎明期の時点でグリーン料金は50㎞までで740円、51㎞以上で960円と「敷居の高い」価格設定でした。
グリーン車の連結はこの3路線に限定され、しかも東海道線でもグリーン車を連結しない列車があったり、朝晩に限れば西は静岡方面まで運行する列車もあったり路線にも時間帯にも限りがあるサービスだったのも事実です。実際下の路線図でも宇都宮以北や千葉以南の列車グリーン車がある方が少ないです。
2.高崎・宇都宮線拡大の2004年から曜日と購入場所でも変動制に
その後湘南新宿ラインの開業もあり2004年には高崎線・宇都宮線にも導入、その後2007年には常磐線上野~高萩間に、更に2023年度には中央線快速にも導入予定です。しかし2004年の湘南新宿ライン全便グリーン車導入で面白い価格設定に移行します。
それが距離だけでなく曜日や購入タイミングでも変わってくる仕組みです。行楽客の多い土休日は通勤客の利用の多い平日より200円安く、モバイルSuicaアプリや駅券売機での事前購入は、乗車後乗務員から購入するより260円安くなる仕組みです。
3.JRE POINTも700ポイント予定も600ポイントの記念価格を維持
2018年夏にはJRE POINTも普通列車グリーン券1回分(距離や曜日関係なく一律)への交換が発表され、1枚700ポイントのところサービス開始記念で最初の1年間は600ポイントに値下げと言う策を取りました。
ところがグリーン車の乗車率も東海道線横須賀線以外はさほど高くないようで、1年経った2019年夏以降も600ポイント据え置きに変更されて現在に至ります。距離の長くない総武本線や今後導入が見込まれる中央本線は苦戦を強いられそうな感じです。
JRE POINTからのSuicaグリーン券交換の手順に関してはここで説明しています。
参照:JRE POINTを普通列車グリーン券に交換してみた。モバイルSuicaならすぐ乗れる!
4.再び500ポイントに強気の値下げ。回復傾向のレジャーと混雑回避通勤
所謂新型コロナウイルス問題は交通、観光、エンタメ等あらゆる業界に大きな影響を与えつつあり、中でも注目されるのが電車での混雑です。
実際首都圏でJR私鉄各社のライナー列車の乗車率は好評のようで、JR東日本のえきねっとチケットレスサービスやJR西日本の定期券併用チケットレス特急券など速達化よりも日常利用での混雑回避を目的とした「オンライン限定」「非対面化」「低密度」がトレンドと言えます。
そこに湘南新宿ラインや上野東京ラインで多数運転されているグリーン車のテコ入れです。グリーン料金自体は変わらないもののJRE POINTの交換必要ポイント数を下げることで実質値下げに踏み切るようです。
そもそもこのグリーン料金自体が券売機での事前購入を優遇し、Suicaをかざすだけで車内改札・集金業務を省略するという「省力化」「非対面化」を15年以上前にやってきたわけで、その価値観が近年のコロナ禍で一層重視される傾向になったのも一種の追い風かもしれません。
2020年夏時点では7月の連休や8月中旬のお盆休みの旅行需要は大きく落ち込んでいましたが、秋以降に鉄道航空各社のキャンペーンやGoToトラベル事業東京都追加も追い風となり冬休みの行楽需要は夏以上に期待できそうです。一方テレワークや時差通勤などのピークシフトは依然として浸透傾向であり混雑を回避したい通勤客も以前より増えていると思われます。
5.乗車ポイントや駅ナカ還元そして新幹線半額でポイントを稼いだユーザーも多いのでは?
ローカル駅ビルのポイント共通化に端を発したJRE POINT自体の登場から数年。特に2019年10月にはJR東日本線Suica乗車でのポイント付与や駅ナカ・自販機でのポイントボーナスもあって500ポイント程度稼いだユーザーは相当多いと思われます。
さらに2020年3月に始まった新幹線eチケットではえきねっとポイント(2021年JRE POINTに統合予定)を距離やクラスに関わらず1乗車60ポイント=150JRE POINT貯めることが可能で、8月からは最大半額となるお先にトクだ値スペシャルも登場。公式メルマガでは11月10日時点で累計80万席が発売されたと発表しており、ここでもJRE POINTを大量に稼いだ人も少なくないでしょう。
参照:新幹線eチケットは乗車ごとにJRE POINTも稼げるって知ってた?これぞ鉄道版マイレージ。
ましてやビューカードでSuicaチャージに使えばそれだけで1.5%ポイント獲得、しかも乗車時のポイントもカード式Suicaが0.5%なのに対しモバイルSuicaは2%と群を抜いており、ビューカード+モバイルSuicaが最強の組み合わせなのは間違いないです。
参照:JRE CARDを1年間使ってみた。駅ナカで特に効果絶大、毎月利用で年会費以上の還元あります。
参照:モバイルSuica使うならビックカメラSuicaカード。関西住まいでも鉄オタじゃなくてもメリットしかない