飛行機の飲み物おかわりにある航空各社の工夫。エコノミー症候群対策にも有効。
飛行機に乗るとだいたい貰える飲み物。基本的には離陸後流れ作業的に貰うことになりますが、それ以外のタイミングで貰う方法は結構知らない人も多いようです。
1.特に長距離国際線で注意
国内線ではお茶やジュース程度ですが、国際線それも長距離線ではエコノミークラスでも炭酸飲料やアルコール含め選択肢が多く、フライト中の楽しみでもあります。
一方長時間のフライトでは機内が減圧・乾燥しているしていることや動かないでいることから、血流が悪くなる所謂エコノミークラス症候群の発症リスクがあります。エコノミークラス症候群対策として国立循環器病研究センターは定期的に①体を動かすことと②水分を補給することを推奨しています。
2.飲み物は基本おかわりできるけど…注文が難しい?
それで気になる飲み物ですが、国際線エコノミークラスの場合最初に流れ作業的に一斉に貰った後に、機内食配膳と共にまた配って、食後にコーヒーか紅茶を配ると言う流れが一般的です。
ただ食後トレーが回収されてしまうとしばらく静寂が訪れます。この間も飲み物のリクエストはできるのですがなかなか注文しづらいという人が多いようです。特に海外エアラインによる国際線の場合は言語の問題もあり深刻そうです。
そうは言ってもその辺は航空会社もしっかりリサーチ済みで、後述の通り最近はおかわりを取りやすい工夫が凝らされています。
3.ベストは「ギャレーに取りに行く」
勿論呼出ボタンで持ってきてもらうのも有効ではありますが、ギャレー(≒厨房)に取りに行くのがおすすめです。
長時間座りっ放しではなく一旦席を立って歩くというのが血流を保つ上でも重要だからです。勿論精神衛生上何もしないでいるよりもずっと良いと言えます。ついでにトイレにも行って体内の水分を入れ替えるくらいの勢いがいいかと思います。
写真はルフトハンザドイツ航空ですが、長距離線ではこのようにギャレー内にセルフ形式で飲み物やパウンドケーキ等を置いていることも多くあります。この時は水とオレンジジュースを置いてありましたが、基本的に見た目でわかる&コールドかつ無炭酸の飲み物2種類程度が用意されています。大入りのパックとプラカップだけ用意されていることもあるようです。
ホットや炭酸、お酒は流石に乗務員に言わないと貰えませんが、誰かしら居るので注文も比較的容易です。とは言え単に水分補給が目的なら全く声を掛けずとも飲み物を貰える国際線らしい工夫です。
4.最新は「機内食と一緒にPETボトル」
最近は機内食のトレーに小さなボトルウォーターが載せられている航空会社もあります。同時に飲み物を聞かれるので食事中は好きなものを飲んで、水は後で取っておけばいいし、最初から配膳が1回で済むので乗客・乗員双方にとって合理的です。
ボトルウォーターは上級クラスで用意されることが多いですが中東のエティハド航空やANAの欧米路線ではエコノミークラスでも貰えます。
5.究極は「タッチパネル注文」も?
近年居酒屋や寿司屋での進捗が著しい「タッチパネル注文」も最新のシートモニターで実現しつつあるようです。これならタイミングを選ばず言葉の問題もクリアし、無駄も出ない究極形と言えます。
ただ全路線全機材に浸透させるには時間が掛かるようで当たり前になるにはまだまだ時間がかかりそうです。