香港までLCC日帰り弾丸で行った話まとめ。2万と20時間で異国の南の島へ!
色々書きたいことはあるけどこれを先に説明しておこう。もう1年前になっちゃうんだけど文字通りの弾丸海外旅行を実践してきた話です。
1.東京羽田から日帰りできる国
実はLCC弾丸には成田線より羽田線が有利。深夜便が多数あるからです。LCCで日帰り(羽田発から羽田着まで24時間以内と定義)すると結構あるものです(2017年11月現在)。
- ピーチ等のソウル(仁川)
- ピーチ/タイガー台湾の台北(桃園)
- ピーチ/春秋航空/吉祥航空の上海(浦東)
- 天津航空/奥凱航空の天津
- 香港エクスプレスの香港
- エアアジアXのクアラルンプール
他にLCCではありませんがアシアナ航空や上海航空、海南航空(北京線)の便もあります。大韓航空は一時期日帰り往復割引を発売していました。このうち韓国、中国路線は往復とも羽田/現地とも深夜1時2時になるので空港アクセスや空港内のお店が開いていない等デメリットが大きく、飛行時間も2時間程度と眠るにも厳しいです。クアラルンプールもこの路線エアアジア随一のドル箱路線で案外高値維持なのと現地滞在時間が7時間程度なのでここでは置いておきましょう。
残るは台北と香港。どちらも日本人には人気の場所で現地からの訪日需要も旺盛です。飛行時間も4時間前後、冬の香港行きは5時間あるので機内で休むというのも現実味を帯びてきます。
2.香港線は1日2便
香港エクスプレスは香港航空のリゾート路線ブランドでしたが2013年にLCC化して羽田と関西に就航。羽田線は2014年に2便化され2017年には機材をエアバスA320からA321に大型化しています。東北や北海道就航も計画されていたようですが2017年の乗務員不足による大量欠航で新規路線開拓を凍結されてしまいました。
- UO625 羽田6:35→香港10:45
- UO623 羽田23:55→香港4:05
- UO622 香港18:15→羽田23:15
- UO624 香港23:50→羽田4:45
このうち赤字便は日付をまたぐ夜行便でありシーズンによっては0時過ぎの出発で設定されることもあり予約には注意です。ゆえに人気が高くチケットも高値を維持しています。一方青字便は羽田空港のアクセスが限られることもあり片道運賃だいたい5000~10000円程度で買えます。また往路便or帰国便10円セールの対象にもしょっちゅうなっています。
この香港エクスプレス、羽田や関西のほか成田、中部、福岡、さらに高松、広島、熊本、鹿児島、石垣島と就航都市の多くが日本路線ということもありウェブサイトやモバイルアプリも日本語対応、JCBカードやイオンカードの20%オフクーポンが配布されたこともあります。客室乗務員も日本人がいることが多いです。今回これで日帰り弾丸ルートを組みました。
- UO625 羽田6:35→香港11:00
- UO622 香港18:15→羽田23:10 (時刻は2016年11月当時)
3.5:20までに羽田空港に居るには
このチケットが安い相応の理由が出発時間の早さ、そして出発時刻60分前にはチェックインを終えている必要があります。UO625便の出発は2017年11月現在6:35ですが時期により6:25や6:20だったこともあります。アプリでチェックインが済んでいても5:20までにチェックイン窓口に行く必要があります。ちなみに窓口オープンは3時間前なので深夜3時半です。
一方公共交通の始発はモノレール浜松町5:11→羽田国際5:28、京急蒲田5:19→羽田国際5:26、快特品川5:15→羽田国際5:29とどれもギリギリ。間に合ったという話も聞きますが飛行機のスケジュール次第です。
安心なのは国際線ターミナルで野宿、天然温泉平和島の深夜便プラン、車で国際線駐車場の3つ。今回は車で駐車場を使うことにしました。なんといっても24時間以内2100円と格安な上にターミナルまで徒歩直結、しかも現地で不要なコート/上着を置いていけるから弾丸にはうってつけです。ちなみに国際線ターミナルは24時間開放されており警備員も巡回、セブンイレブンとローソンも営業しています。
チェックインデスクは比較的近く。受託手荷物料金が高い反面許容量が多いので預け荷物の多い乗客が目立ちます。日本人はかなり少数派。アジアのLCCによくあることですが飲食物の持ち込みは禁止されています。あまり厳しくは言われないようですが。出国審査は北側が夜間閉鎖されるので1箇所のみですが混雑は無く、自動化ゲートも使えます。出国後のお店はフードコート以外開いていないので60分前なら余裕を持て余すくらいです。
4.乗れば案外普通
新興格安航空会社といっても乗ってしまえば普通のエアバスA320です。出発が早い以外不便なところは無いと言っていいです。シートもJALやANAの国内線レベルで沖縄に行くのと変わらないでしょう。決して広いとは言いませんが乗ってしまえば不満は無いと思います。
朝方なので出発後は寝てしまいましたが到着前には皆保存した動画を見たりしていました。退屈を埋めるにはそれなりの工夫が必要かもしれませんが時間が時間なので寝てしまうのがちょうどいいかと思います。
5.香港に行く目的とメリット
数少ない旅行の機会だというのに弾丸となると現地滞在時間が短くなってしまうのはどうしてもデメリットです。しかし今回既に次回の香港渡航を計画していて今回の目的は下見、偵察にすぎないのでした。撮影場所やお店の下見、両替、八達通(オクトパス)の発行等次回の渡航にも有効な手続きも進めました。さらに香港はホテルが高いので宿泊費が掛からないというのも弾丸の魅力です。
何といっても11月末なのに気温は昼前に26度。もうこれだけで一気にテンションは上がります。冬場は気候差の効果が大きく、全身で南国、異国を感じます。香港で澄んだ青空は午前中しか見られないことも多いのでこれも貴重な体験でした。香港到着はこのように沖留めとなることが多いようで、バスで入国審査の近くまで行けます。
6.帰国便は少々面倒
一方の帰国便は少々面倒です。香港国際空港自体が非常に大きく2つあるターミナルがどっちも大きく出発ゲートが遠いのです。一部の航空会社はチェックインカウンターだけ手前の第二ターミナル(T2)に置いており、日本行きの航空会社では香港エクスプレス、ジェットスタージャパンやバニラエアがT2です。出発がT2の航空会社でも、到着はT1を使うので単純です。要はT1かT2かというのは帰国便チェックインの場所だと思ってください。
また搭乗ゲートは成田や羽田とは違いそもそも航空会社ごとに決まっていなくて最大手のキャセイパシフィック航空ですらバラバラ。当日便の搭乗口は当日決まるのが当たり前なのでチェックイン時に確認が必要です。香港エクスプレスの場合メイン搭乗エリアから少し離れた北サテライト(北衛星客運廊/501~)か、最近できたミッドフィールドコンコース(中場客運廊/201~)が充てられるので分かりやすいほうです。
北サテライトへはバス、ミッドフィールドコンコースでは地下の無人電車を乗り継ぐという方向音痴には厳しい仕様。これはバニラエアの空港案内ページがわかりやすい図で解説しています。チェックインカウンターから手荷物検査/出国を終えて搭乗口まで30分とか普通にあります。ただ遠方のミッドフィールドコンコースもレストランや土産物屋、喫煙所を兼ねた展望エリアもあって暇つぶしには困りません。
7.機内食と機内販売
機内販売では食事や飲み物、オリジナルグッズ、空港からの鉄道チケット(香港の機場快線、関空の南海電車、成田のスカイライナー)等を購入できます。点心は名物になりましたが牛丼やそば等日本食もあります。ジャスミン、プアール、玄米茶はティーバッグに入ってて結構おいしいのですがお湯のおかわりも有料です(笑)
支払いは香港ドル、日本円(お釣り制限あり)、クレジットカード(100HKD~)のほか、写真の通り香港版suicaとも言える八達通も使えます。航空券と同時に予約すると安いです。
8.航空券の押さえ方
東京~香港のLCCはジェットスタージャパン、バニラエア、香港エクスプレスの3社が運航。ジェットスターは1往復のみで時間帯そのものが幾分まともなこともあって極端な安売りは見られません。バニラエアは稀に香港線もわくわくバニラが出ますが夜便に限られることが多いです。一方香港エクスプレスは毎日どこかの路線でセールしています。
↓この時は約1ヶ月前に弾丸で行けそうな日程を検索し座席指定と往路の飲み物だけ予約。それでたったの18990円!香港出国税と空港建設費が為替の影響で現在は若干高いです。
以前も触れた通り公式アプリをダウンロードし会員登録(香港エクスプレスはアプリのみ)し、twitterをフォローしてセール情報を待ちます。
参考:LCC初心者が予約する前に絶対に準備しておきたい6つのこと