大宮→新函館北斗が1万以下!新幹線でも早割本格化の兆し【はやぶさ101号限定】
以前から北海道新幹線のネット割引に関して書いていましたが、それを上回る衝撃的な列車と割引制度ができました。対象日が少ないのですが今後への期待が更に高まります。
参照:モバイルsuicaなら東京~新函館北斗15460円!前日も繁忙期も全便OKってスゲェ
- はやぶさ101号大宮6:00→新函館北斗9:41
- えきねっとお先にトクだ値スペシャルで10860円
- モバイルsuicaスーパーモバトクスペシャルで9940円
- 飛行機より早くて安い?
- いよいよ新幹線にも早割は定着するか
1.はやぶさ101号大宮6:00→新函館北斗9:41
北海道新幹線で注目されるのは2018年6月23日(土)、30日(土)、7月28日(土)に運転される臨時列車はやぶさ101号です。始発は東京ではなく大宮朝6時。毎日運転の始発便はやぶさ1号東京6:32→新函館北斗10:57より約1時間早いのが特徴です。
ゆえに始発でアクセスできる地域が限られますが、山手線大崎や京浜東北線桜木町からも接続します。ただ池袋からの東武東上線や西武池袋線、日暮里からの京成電鉄といった私鉄沿線からでは厳しいです。
東海道新幹線では毎日運転の列車で品川6時、新横浜6時の始発早朝便がありますが、北へ向かう新幹線で途中の大宮始発は珍しいです。
また北海道新幹線は東京発着や仙台発着ではすべて盛岡駅で秋田新幹線こまち号を切り離しますが、はやぶさ101号は全区間単独運転。ゆえに盛岡駅での停車時間も削減され大宮~新函館北斗を3時間41分という俊足。
ただ終着の新函館北斗駅での接続は乏しく、乗り換え列車まで40分以上空いてしまいます。数は少ないものの駅周辺にはレンタカーやホテルも開業したのでそちらを利用したほうが良さそうです。
- 10:24発特急スーパー北斗7号 札幌13:46着
- 10:23発特急スーパー北斗4号 函館10:38着
- 10:27発はこだてライナー 函館10:46着
2.えきねっとお先にトクだ値スペシャルで10860円
この列車のもう一つの特徴が同便限定の割引きっぷ。えきねっと限定のお先にトクだ値スペシャルで50%割引の10860円(運賃+指定席特急料金)、出発1ヶ月前から20日前の1:40までの発売です。
従来のえきねっと割引では25%(17010円)程度が中心だったので一気に安くなった感じです。会員登録こそ必要ですが誰でも入会できるし複数人でも利用できます。
3.モバイルsuicaスーパーモバトクスペシャルで9940円
同様にモバイルsuicaでも割引運賃があり、こちらは9940円とかなりの安値。えきねっとと違いおサイフケータイの端末環境が必要ですがとにかく安く、駅での受け取り作業が不要です。
ただこれまで前日まで購入可能だったスーパーモバトクとは異なり、出発21日前の23:40までの購入期限がかなり早まります。
4.飛行機より早くて安い?
東京から北海道と言えば飛行機が主流でしたが、北海道新幹線も運賃の高さや本数の少なさがネックになり乗車率が低迷しています(実際には仙台以南までは好調なので満席になってしまうけれど)。そこに来てJRは早朝便と早割で攻めて来たようです。
とは言えエアドゥ57便(羽田7:15→函館8:35)は到着も早いですがその分便利とあって早割でも高値維持です。一方バニラエアは1万以下で買えることもそこそこありますが日中1便のみなので長期旅行でないと使いにくいと言えます。1泊2日でも初日から有効に時間を使えるという意味でははやぶさ101号の利用価値は高く、今後の運転も期待です。
5.いよいよ新幹線にも早割は定着するか
実は新幹線において不便な時間帯の発着便の早期購入割引の歴史は古く、1998年~2000年に東京~仙台・新潟までを半額の10000円程度で往復できる「やまびこ/あさひ早特きっぷ」が始祖と思われます。東京駅を午前6時台に出発する便の普通車指定席が確保された場合のみ発売され、購入期限は前日まで、復路の便はいつでもOKとかなり柔軟性は高いものでした。
その後2000年代半ばに東海道山陽新幹線でエクスプレス予約会員向けに3日前までで約3割引、あるいは東北・上越新幹線でモバイルsuica会員向けに前日までで約3割引を適用するようになりましたがいずれも有料会員制。東北新幹線の場合東京~仙台で3割引が適用されるのが同区間ほぼ各駅停車便に限られ、速達性の高いはやぶさ・はやては利用できない等デメリットも大きかったです。
ただ北海道新幹線の場合盛岡駅での切り離しや青函トンネルの速度規制などで東京~新函館北斗が4時間以上掛かり増便も困難なことや、一方で収益性向上を目的に特急料金がJR東日本区間とJR北海道区間を別々に計算する方式を取ったため割高(これはJR東日本・西日本の北陸新幹線も同様)で、これが航空便も含めた利用者の合理的な選択肢に入りにくかったと思われます。
さらに時期を同じくして日本でもLCCが普及し成田~新千歳や函館が片道1万以下も珍しくなくなり、しかもそれでいて航空会社も経営順調。こうなると速さだけでなく価格でも新幹線の優位性はもはや無くなった(少なくとも北海道では)わけで、JRも航空会社のような空席連動運賃で乗車率を意識せざるを得なくなったとも言えます。
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