えきねっとトクだ値で北海道新幹線が全便半額セール!文化の日が3連休じゃないけどJRが窓口→ネット誘導に入ったのは間違いない。
北海道新幹線がえきねっとやモバイルsuicaで随分と安く販売されていることは何度も述べてきましたが、今度のは強烈です。2018年10月29日~11月4日乗車分の新函館北斗発着のはやぶさ号全便対象のえきねっと半額セールを開催、同時期にモバイルsuicaでも東京発では史上最安値を実現します。
参照:モバイルsuicaなら東京~新函館北斗15460円!前日も繁忙期も全便OKってスゲェ
参照:大宮→新函館北斗が1万以下!新幹線でも早割本格化の兆し【はやぶさ101号限定】(該当セールは終了済み)
- 対象列車は新函館北斗発着のはやぶさ号全便
- えきねっとで20日前購入で東京~新函館北斗11240円~
- モバイルsuicaはさらに安いが結局21日前まで
- 大宮6時発の臨時はやぶさ101号に並ぶ最安タイ記録
- 2018年文化の日は3連休ならず。北海道はもう「冬」
- 三連休パスより安い!確実に進んでる「窓口からネットへ」
1.対象列車は新函館北斗発着のはやぶさ号全便
対象列車は期間中の東京~新函館北斗のはやぶさ号10往復全便と仙台~新函館北斗の1往復です。朝晩に運転される東京~仙台・盛岡のはやぶさ号は対象外です。
もっとも対象区間が東京・上野・大宮・仙台~新函館北斗なので、この区間を乗換えなしで行く列車全便が対象とかなり太っ腹です。
2.えきねっとで20日前購入で東京~新函館北斗11240円~
えきねっとお先にトクだ値では以前から25%割引は出していましたが、今回は一気に強気の半額セール。しかも全便が対象です。
他のえきねっとお先にトクだ値の例に倣い、乗車日の1ヶ月前から20日前の深夜1:40までの購入が必要です。
東京~新函館北斗の場合閑散期の月曜~木曜は11240円、金曜~日曜は通常期の11340円です。羽田~函館線の21日前割引より安いです。
3.モバイルsuicaはさらに安いが結局21日前まで
モバイルsuica特急券でも同様のセールが行われ、さらに安く設定されています。またモバイルsuicaでは元々「閑散期」「通常期」「繁忙期」の区別が無いため曜日による価格差もありません。
こちらはさらに一回り安く東京発着で10310円、大宮発着は9940円と約55%割引。紙のきっぷの東京~仙台と同じレベルに。
ただ結局予約期限が21日前の23:40とえきねっとより2時間早いだけ、また当然モバイルsuicaは端末環境や1人利用に限られるのがネックです。
4.大宮6時発の臨時はやぶさ101号に並ぶ最安タイ記録
この大宮~新函館北斗9940円という価格には見覚えがあります。2018年6月7月の一部土曜日に臨時運行されたはやぶさ101号(大宮6:00→新函館北斗9:41)限定のえきねっとお先にトクだ値&モバイルsuicaスーパーモバトクスペシャルと同額です。
早朝の大宮始発というアクセスできる利用者が限られる時間帯を逆手に取り、思い切ったプライシングを仕掛けたようですが、今回は朝晩問わず全便対象、もちろん上野・東京発着も用意されています。
5.2018年文化の日は3連休ならず。北海道はもう「冬」
11月3日文化の日が2018年は土曜日となり3連休にはなりません。例年に比べ遠距離の行楽需要が落ちるとの予測もあるのでしょうが、ほぼ同時期にJRは秋田新幹線や上越新幹線も含めえきねっと&モバイルsuicaのオンライン割引を過熱させています。
参照:えきねっとトクだ値が11月に東京~秋田8720円、新潟5180円の半額セール。飛行機&高速バスと真っ向勝負へ。
ただ11月上旬は関東や東北では紅葉狩りや温泉など秋真っ盛りの季節ですが、北海道はもう初冬と言える時期。外は寒くスキーや雪祭りもまだまだ先という行楽には中途半端な時期なのも確かです。だからこそセールを実施していると考えられます。
6.三連休パスより安い!確実に進んでる「窓口からネットへ」
JR東日本では古くから同社全線3日間乗り放題のフリーパスを発売していました。フリーエリア拡大や新幹線乗車には別途特急券が必要になる等モデルチェンジを繰り返し、現在は三連休東日本・函館パスという名称で販売されています。
ただエリア拡大に併せて値上げも進んでおり現在は14050円。新幹線の利用には別途特急料金が必要なため、乗り降り自由な反面、単純往復だけではコストパフォーマンスは良くありません。
例えば東京~函館往復の場合、三連休東日本・函館パス14050円+通常期指定席特急料金11130円×2=36310円となり片道あたり約18000円。都度窓口や券売機できっぷを買う約23000円よりは安いものの、えきねっとやモバイルsuicaの早期購入割引に比べれば魅力度は霞んで見えてしまうレベルです。新函館北斗~函館を改札出て別途きっぷを買う手間を考えても。
何より三連休パスは文字通り土日月(祝)の3連休しか設定されていないので使える日程は年間8回程度と限られますし、片道は飛行機という使い方も勿体無くなります。
北海道新幹線を中心にJRで今確実に進行しているのは年に10回程度の連休や正月等ピーク時の割引から、それ以外の週末や平日の利用促進へのシフトと考えられます。これは供給可能量に応じた価格設定、いわゆるイールドマネジメントをする航空会社と同じ考え方です。
一方で、もう何度か触れていますがオンライン発券は窓口発券に比べて、人件費抑制やスペースの有効化に大きく貢献します。人手不足や都心での地価上昇、地方での人口減といった現代社会の問題に有効な解決策であることは間違いありません。(三連休パスも指定席券売機で購入が可能)