カーシェアは結局共同使用!この程度の跡や汚れが容認できない人には不向きです。
レンタカーよりはるかに気軽に利用可能で燃料も車庫も負担不要なカーシェアリング。月間あたりの運転時間がよほど長くない限りローンやリース含めマイカーに比べてカーシェアリングは経済的なのは事実です。
参照:マイカーを捨ててカーシェアリングにしてわかったメリット。固定費97%カットで憧れの車に乗る。
しかし一方でカーシェアリングは自分のものではないこと、清掃や整備などメンテナンスサイクルが長いことから「ピカピカ」「清潔」とは言えない状態であるケースも少なくありません。
- 雨跡や砂埃による汚れは当たり前
- 車内のチリも当たり前
- さすがにゴミはダメだけどありえる
- トランクに清掃用具が用意されている
- 基本は「気になる人が掃除する」&洗車ボーナスもあり
- あまりにひどい場合は通報できる
- レンタカーにも進む「簡易清掃割引プラン」
1.雨跡や砂埃による汚れは当たり前

植え込みに近いステーションだと虫の跡も。洗車すれば割引を受けられます。
カーシェアリングは無人拠点であり、車は屋外で使用する特性上、砂埃や雨の跡が付いていることは多々あります。ビル内のステーションもありますが係員による洗車や清掃頻度は高くありません。
夏場や山間部だと虫が付いていることもあります。特に植え込みや森林の近くのステーションに配置される車や、長距離走行の増えるお盆休み~シルバーウィーク期間はそのリスクが増大します。
2.車内のチリも当たり前
車は共同利用。きれいに使って最後は元に戻すというのが原則です。とは言え何日も何人もの人が使えば、次第に汚れとまでは言わなくても使用した痕跡は出てきます。
シートの目地やフロアマットがチリ一つない状態はなかなかあり得ません。
3.さすがにゴミはダメだけどありえる
当たり前ですがゴミの放置はいけません。しかしそうはいっても絶対遭遇しないとも限りません。
カーシェアリングでは会員=運転者なので運転席回りはさすがにきれいですが、会員でない人が利用することの多い助手席や後部座席ではごくまれにあります。もし子供の送迎を目的に利用する場合は要注意です。
4.トランクに清掃用具が用意されている
ここで大切なのは多くの会員による共同利用なので汚し放題ではないけれど、メンテナンスもある程度会員による共同管理だということです。
カーシェアリングのステーションは多くの場合無人です。定期的な清掃はしているもののその頻度は月2~3回程度と言われています。その間に雨に当たる車もあれば10回以上使用される車もあります。均等な清掃状態を求めることは現実的ではありません。
そこでこのように清掃用具が用意されています。車体や窓を拭くクロス、ウェットシート、粘着シートのローラー等が用意されていることが多く、この車は寒冷地のため雪落としブラシもありました。
5.基本は「気になる人が掃除する」&ボーナスもあり
ゴミや汚れがあるから嫌だと不満を言うだけなら簡単ですが、軽微なものであれば自身で解決できる仕組みが用意されています。共同利用・共同管理とは気になる人が対処することで実現するといえそうです。
多くのカーシェアリングサービスでは洗車すると15分利用分相当がキャッシュバックされたり、早期予約に有利なステータスアップの評価対象になるなど、長期的に会員自身のメリットにつながる仕組みがあります。
そうでなくても例えばタイムズカーシェアの場合、利用後のアンケートメールで清掃状態の評価をすることが可能で、後の利用者から高評価を得られるというcpが付与され、それが累積すると早期予約や長期予約に有利になる仕組みです。
つまり洗車や清掃は任意ではある反面、自主的に行う会員は優遇するということです。
6.あまりにひどい場合は通報できる
他人が使用した痕跡は容認すべきといえど、あまりにひどい場合はキーやグローブボックスに書かれたサポートダイヤルに電話して対処してもらうことは可能です。この電話は中々繋がりにくいので利用後にウェブサイト含めた事後報告でも良いでしょう。
汚れやゴミでなくても忘れ物というケースは少なくないです。
但し事故など会員の責任が追及され得る場合は連絡が最優先、それ無くして絶対に返却してはいけません。
7.レンタカーにも進む「簡易清掃割引プラン」
カーシェアリングに限らずレンタカーにおいても料金を割引く代わりに、車内のチリやゴミはある程度容認する簡易清掃プランが普及しつつあります。
従来日本のレンタカーは毎回洗車清掃をするのが当たり前でしたが、それでは回転率が悪く利用したくてもできないケースも出てきてしまいます。勿論多くのレンタカー会社では割高でもフル清掃を希望することも可能で、利用機会を増やし料金を割安にするためにもよい傾向だと思います。