事故より怖い!カーシェアリングでやりがちだけどやってはいけない失敗7つ。
レンタカーやカーシェアリングでまず心配されるのは事故。しかし無人で管理・貸出しがされる性質上、カーシェアリングサービスではもっと確率が高く、もっとペナルティの大きい「失敗」があります。事故は様々な要因で起こるもので少なからず「相手の過失」があるものもありますが、以下に挙げる「失敗」は限りなく100%利用者の過失です。
- キーや給油カードの紛失
- 油種を間違えて給油
- 月極や時間貸し区画に駐車する等返却場所の間違い
- ドリンクホルダーやポケット等車内の破損
- 嘔吐やコーヒーなどによる車内汚損
- 忘れ物の回収依頼(特にスマホ)
- 積雪が予想される地域での乗り捨て
- 次の利用に影響するものと係員出動を要するものはペナルティが大きい
1.キーや給油カードの紛失
これはカーシェアリングに限らず自家用車でもやりがちですがキーの紛失はNOC(ノンオペレーションチャージ)のほかにキーの追加の実費請求を伴うカーシェア事業者が多いです。
近年の車は盗難防止の観点からキーの複製には車両メーカーへの問い合わせを要することが多く、5万円から10万円程度かかるものもあります。自家用車の場合多くはキーが2つあるのに対し、カーシェアではキーが1つしかないため、紛失するとその車両はキーの複製が済むまで営業不能になります。
給油カードはそこまで高額な出費にはならなさそうです。またゲート式駐車場内のステーションで出入りを管理する駐車パスカードも、ホルダから引き抜くと警報が鳴るので無くなれば気が付くはずです。
2.油種を間違えて給油
カーシェアリングでは給油は任意ですが利用料金減免が受けられることから積極的に行いたい利用者も少なからず居るはずです。
ところが普段使わない車種だと慣れないもので、マツダやBMWなど同じモデルにガソリンとディーゼル両方ラインナップするものや、ガソリンでもレギュラーだったりハイオクだったり車種により異なるものもあります。
給油口やそのスイッチに油種が書かれているので必ず確認が必要です。給油カードと共に前の給油者のレシートが保存されているケースもあるので参考に。
3.月極や時間貸し区画に駐車する等返却場所の間違い
カーシェアリングのステーションの多くは月極や時間貸し駐車場の一部を利用しています。これらの区画に誤って駐車してもGPSでは「正常に返却した」と判断されてしまいます。
係員の出動を伴えば数千円のペナルティが発生します。月極区画に停めて契約者が利用できなかった場合や複数の区画にまたがって駐車した場合など駐車場としての営業に支障が出た場合も営業補償金を請求される可能性があります。
もし間違って返却してしまった場合でも、車両から離れなければ解決策があります。
①コールセンターに連絡し一時的にエンジン再始動できるようにしてもらう
カーシェア運営会社のコールセンターに連絡し事情を説明すると、ロックを解除してエンジンを再始動できるようになります。手数料やペナルティはかかりませんが時間や場所により電話がつながりにくいことや本人確認に時間を要するなどデメリットもあります。
②すぐに15分(カレコは10分)だけ新規で予約する
もう一度「利用」すれば万事解決です。最小利用単位で予約して正しい返却場所に戻せばよいだけです。但し既に次の予約が入っている可能性もあり万能とは言えません。
4.ドリンクホルダーやポケット等車内の破損
車体の破損は交通事故扱いになり適切な処置をとれば保険が適用されますが、車内の破損はNOCに加え修理代が実費請求されます。
ドリンクホルダーやトレイ、シートポケットなど不適切な利用で破損した場合はトータルで数万円の負担となるはずです。
5.嘔吐やコーヒーなどによる車内汚損
車内の設備を壊すことはないだろうと考えられがちですが、同乗者の嘔吐、運転中に飲んでいたコーヒーやコーラをこぼす、購入した炭酸飲料や油などの破裂や漏れなど、日常的な利用でも要注意です。いずれもNOC+修繕費実費請求です。
特に灯油やペットの輸送は会員規約で禁じられているので要注意です。
6.忘れ物の回収依頼(特にスマホ)
忘れ物をした場合、コールセンター等に連絡して回収を依頼してしまうと係員が回収するまで貸出し停止となりNOC+出動費用で数万円が請求されてしまいます。
返却直後の場合、カレコは15分以内、タイムズカーシェアは1時間以内(但し新規予約が入った場合を除く)までは1回だけ解錠して荷物を回収することができます。ちなみにドア開閉のみ可能でエンジン始動は出来ません。
ハンドタオルやUSBケーブル等軽微なものであれば「放棄」することも可能ですが、それなりに金銭価値のあるものの場合前述の通りもう一度「利用」して回収したほうが賢明です。
忘れ物で一番怖いのがスマートフォン。同乗者も会員であるとか自宅の目の前がステーションといったよほどのことがない限り「再利用」という奥の手が通じないので。
7.積雪が予想される地域での乗り捨て
近年各社とも利用規約を改定しており、積雪が予想される場合はスタッドレスタイヤ装備車以外は貸出し停止措置が取られることがあります。
一方で積雪の心配がない地域で車を借りて、積雪が予想される地域に出向いて立ち往生した場合は故意に乗り捨てたものとみなしてペナルティが課されるようになっています。
8.次の利用に影響するものと係員出動を要するものはペナルティが大きい
このように見ると交通事故以外でも次の利用者が利用できないか今後悪影響が及ぶと考えられるもの、原状回復のために係員出動を伴うものはペナルティが大きい傾向にあります。
いずれもカーシェア事業者のページ特に利用手続き段階で注意喚起されており、利用時もカーナビ等で警告が出るものも多く、利用の際には注意したいものです。