カーシェアリングを始める人のクレジットカードはこう選ぶ。ETC無料、次に年会費と還元率かな。
カーシェアリングを利用するのはクレジットカードが必須です。既に日常使いのカードがあれば別ですが、カーシェアリングに入会するのに新しくカードを発行するなら、注目したいポイントを紹介しておきます。
- 高い年会費のゴールドカードは不要
- ETCカード含め年会費無料で持てるがベスト
- リクルートカードはETC含め年会費完全無料で1.2%の高還元
- エポスカードもETC含め年会費完全無料。ゴールドならポイントアップも
- JCB CARD Wは39歳以下限定だけど一部レンタカー系は高還元
1.高い年会費のゴールドカードは不要
カーシェアリング以外でもメインカードとして使いまくるなら別ですが、ゴールドカードをわざわざ選ぶメリットはありません。カーシェアリングでのトラブルは旅行保険やショッピング補償ではカバーできませんし、別途保険制度があるのでベーシックなカードで十分です。
レンタカーはともかくカーシェアリングではガソリン負担がないためガソリン系クレジットの恩恵があるわけでもありません。
また支払いはオンラインで行われカード提示で清算する場面がないためiDやQUICPay含めたコンタクトレス決済に対応していれば有利という場面もありません。
2.ETCカード含め年会費無料で持てるがベスト
カーシェアリングで最重要視されるのがETCカードが完全無料であることです。というのも新規発行手数料や1年に1度もETC利用がないと維持手数料がかかるカードが結構あるからです。
とは言えレンタカーに比べるとカーシェアリングは走行距離や利用時間が短く、高速道路に乗る頻度も低いでしょう。かといってETCが無いと料金支払いのために一般レーンに入る必要があり、首都高速を中心にETCを使わないと高速料金が割高になるケースも多々あります。
結論としてレンタカーやカーシェアリングを使うならETCカードは財布に忍ばせておきたいものです。
3.リクルートカードはETC含め年会費完全無料で1.2%の高還元
- ETCカード含め年会費完全無料
- 利用額の1.2%のリクルートポイント付与
- モバイルSuicaや楽天Edyチャージでも合計月3万円までポイント付与
- ポイントはリクルートグループのサービスやPontaに交換できる
- ×リクルートID、MyJCB/MUFG、Ponta…アカウントが多すぎる
年会費無料かつ高還元率のクレジットカードとして有名なリクルートカード。利用先を問わず1.2%(端数切捨て)のポイントが付与されじゃらん、
ホットペッパービューティー等リクルート系列のサービスで利用できます。またPontaとアカウント連携すればPontaに交換できるのもメリットです。
デメリットはリクルート自体が様々なサービスを併合してきた経緯から、管理すべきID/パスワードが多すぎる点です。特に利用実績照会のMyJCBもしくはMUFG会員専用サービス、Pontaは依然独立したサービスを継続しておりそれを間借りする形であり、利用状況やポイント残高の把握が複雑。無料なんだから仕方ないと感じさせる一面です。
4.エポスカードもETC含め年会費完全無料。ゴールドならポイントアップも
- ETCカード含め年会費永年無料
- 200円ごとに1エポスポイントと還元率は平凡
- ゴールドカードは招待による入会で年会費無料(通常5000円)
- ゴールドカード会員はエポスポイント有効期限なし
- ゴールドカード会員はETC利用や一部レンタカーをポイント3倍に指定可能
- エポスポイントはJAL/ANAマイルやdポイント等に交換可能
- 入会から履歴照会、ポイント交換までEPOS Netで完結
こちらも年会費無料のクレジットカードとして有名。ポイント還元率は0.5%と平凡ですが、利用実績を積み重ねるとゴールドカードに招待される仕組みです。年間50万円以上の利用特にEPOS優待店やポイントアップモール経由だと招待されやすいと言われています。
ゴールドに昇格すると一転カーシェアで高還元なカードになり空港ラウンジアクセスやショッピング補償など一般的なゴールドカードに付帯するサービスも付いてきます。
何より良いのは前記のリクルートカードとは違い、発行から利用照会、ポイント交換までEPOS Netで完結する点です。ウェブでの使い勝手に無料だからと言うケチ臭さは微塵もありません。

エポスゴールドカードの選べるポイントアップショップ。ETC利用やオリックスレンタカー、ニッポンレンタカーも選べる。
5.JCB CARD Wは39歳以下限定だけど一部レンタカー系は高還元
- 年会費ETC含め完全無料
- 1000円利用ごとにOkiDokiポイント2ポイント(=1%還元)
- 一部レンタカーはOkiDokiランド経由の予約でポイントアップ
- 出光昭和シェル石油でポイント+2倍で3ポイント(=1.5%還元)
- Apple PayやGoogle Pay入会キャンペーンも頻繁にあり
- リボ払い誘導が酷いので元金定額コースで高額設定必須
- OkiDokiポイントは200ポイント以上ないと景品交換が難しい
入会年齢が39歳以下限定という縛りがありますが意外に高還元なJCB CARD WおよびJCB CARD W Plus L。後者は女性向けの疾病保証があるか否かでそれ以外の機能は同じです。なお所謂ヤングカードとは異なり40歳を超えても維持・更新できるそうです。
ネットサービス特化型のカードゆえ申し込みもウェブサイトからのみ、会員サイトOkiDokiランドで登録すればニッポンレンタカーやオリックスレンタカー、出光昭和シェル石油もポイントアップ対象店になっています。レンタカーでも恩恵を受けそうです。

リボ払いではなく一括して支払いたい場合このように元金定額に設定し、その額を目いっぱい引き上げれば必然的に毎回一括払いになります。
デメリットと言えそうなのがJCB CARD Rというリボ払い専用カード(年齢制限なし)同様に残価スライド型リボ払いへの設定誘導をしてくる点は金利手数料狙いなところがあります。ただしスマリボ解除→元金定額→月額を上限額いっぱいにすれば1回払いで済みます。
複雑なのはこのくらいで株式会社ジェーシービーが直接発行するプロパーカードゆえに利用状況照会やポイント交換はMyJCBでまとめて行えるのもメリットです。
このOkiDokiポイントは200ポイント以上無いと景品や他社ポイント(dポイント、Tポイント、JALマイル、ANAマイル等)に交換できないのですが、カーシェアリングは月会費制のことが多いので毎月数千円から1万2万程度の利用があれば交換へのハードルは低いと思われます。