カナダ入国・乗継ぎに必要なeTA取得は英語とフランス語のみ。高額な代行サイトの利用価値を考える。
渡米にエアカナダを使うことからeTAも申請したという話。
以前米国渡航に必要なESTAは公式サイトが日本語対応で安心かつ最安という話をしましたが、カナダの同様の制度eTAに関しては日本語がトップページのみ。記入欄は英語かフランス語に限られるため難易度が上がります。
参照:【ESTA申請】高額手数料のぼったくりサイトに十分注意。米国政府公式はこう見分ける。
- カナダ行きフライト搭乗に必要
- 公式サイトcanada.caは英仏語のみだが7加ドルでできる
- 代行サイトではなく解説サイトを見て自分で申請がベスト
- 日本語代行サイトもあるけど意外に少ない「被害報告」
- 元々カナダはアメリカよりハードルが高い
1.カナダ行きフライト搭乗に必要
eTAは2016年に始まったカナダへのビザ免除渡航者のための電子渡航認証システムです。最終目的地がカナダの場合はもちろん、カナダ経由で米国、メキシコ、ブラジル等の第三国へフライトを乗り継ぐ場合も必要です。
事前にウェブサイトで申請し、その情報がパスポートに紐付けされていることがカナダ行き飛行機のチェックイン(搭乗手続き)に必要になります。要するにカナダへの渡航にはビザかESTAどちらかが必要なわけです。
2.公式サイトcanada.caは英仏語のみだが7加ドルでできる

公式サイトの入口は日本語もあるが結局英語フォームにジャンプする。
このeTAはカナダ政府公式サイトで申請できます。
ただし記入フォーマットは英語もしくはフランス語で記入もしくは選択するので、なかなかハードルが高いです。
更に記入項目も勤務先やその業種、婚姻状況や履歴などESTAでも聞かないような細かい内容も含まれます。
申請手数料は7加ドル≒600円と割安でクレジットカードかデビットカードで支払います。
3.代行サイトではなく解説サイトを見て自分で申請がベスト
公式サイト申請フォームの英文を理解できるかという問題ですが、日本人留学・移住者向けの解説サイトを見ながら行うのがベストと考えられます。政府公式でも代行業者でもないので自己責任ということになりますが、情報も最新かつ豊富です。
バンクーバー居住日本人向けサイト。現地生活情報が中心ですがカナダ渡航の第一歩に当たるeTA取得についても質問事項を和訳しながら解説しています。
カナダ留学情報サイト。こちらもカナダ長期滞在者向けの情報が中心ですがeTAの解説もあります。
これを見ながら申請フォームに記入することができます。解説サイトの閲覧はもちろん無料なので解説を見ながらお金をかけずに申請するのがベストな方法と思います。
4.日本語代行サイトもあるけど意外に少ない「被害報告」
米国渡航のESTAには公式と見まがうような代行サイトが多数跋扈し、数千円単位の高額な手数料を取られていることが問題化しています。
一方カナダのeTAにも申請代行サイトは少数ながら存在し、やはり7000円程度の手数料が取られるようです。
ただESTAに比べると検索やSNS等で「偽サイト」「ぼったくり」「詐欺」といったネガティブな報告はほとんど見られません。余計な費用が10倍以上取られるにもかかわらずです。
当然ながらそこには言語の壁があるわけで、日本語でできるESTAをわざわざ代行してもらうメリットは無い一方、日本語ではできないeTAなら数千円の手数料も授業料としてはまあ妥当かな?と考えることもできるわけです。
5.元々カナダはアメリカよりハードルが高い
その背景として日本人の渡航という面ではカナダはアメリカよりハードルが高いことが挙げられます。
①日本人渡航者数の差が20倍以上
似たような隣国のイメージですが、日本人年間渡航者数が500万人以上のアメリカとわずか23万人のカナダと圧倒的な差があります。(JTB旅行年報2014による)アメリカ渡航の3割がハワイであり、渡航数の差はそのまま情報量の差にも繋がります。
②短期&グループのアメリカと長期&個人のカナダ
ハワイやグアム等は家族旅行の定番である一方、留学やワーキングホリデー等の個人長期滞在が多いカナダ。留学やワーホリなら英語や現地の制度について多少なりとも勉強するでしょうから、この差も情報量の差につながると考えられます。
ざっと見るとeTAの申請は英語の壁があります。数千円の代行料も安いものと考えることもできますが、詳しく解説しているサイトを参考に自分でやってみるのも良いかと思われます。