【悲報】ANAから機材変更のメールが来て座席が替えられる。ビジネスクラスだとその衝撃も大きい。
今年始まって最初の衝撃は予約しておいた便の座席が急遽変更されたことでした。整備上あるいは運航上の都合で機材が変更されたということです。シップチェンジとも呼ばれ、事前に変更が決まる場合もあれば当日替わることもあります。
参照:予告通り?ANAマイルで香港往復特典航空券を取ったど~。簡単で難しいそして面白い!
1.ANAは機材変更が多い方だと思う
あくまで個人の感想に過ぎませんが、どちらかというとANAは機材変更が多い航空会社だと思います。
というのもスターフライヤーやバニラエアのように機材も座席配列も1種類しか持たないエアラインの場合、機材を替えても予約情報には何の影響も無いので知らされることもないわけです。
一方ANAの場合10種類以上の機種を持ち、国内線でも国際線でも小型機から大型機まで需要に応じて多種多様な運用をこなしています。
「ピタッとフリート」と称して需要に応じて柔軟に機材を変えていくと企業情報でも公言しています。
参考:2016~2020年度ANAグループ中期経営戦略「ローリング版2017」について
実はANAで予約便の機材変更を受けるのはこれが3回目で、国際線では初です。公式ウェブサイトで予約しておくとEメールで機材変更のお知らせが送信されてきます。
この場合、既に座席指定をしていると自動的に近い条件(窓側、一番前など)の場所に移されており、他に空きがあれば自分で変更することもできます。
2.B777-200と-300、B787-8と-9に多い
圧倒的に多いのはボーイング777-200⇔777-300、そしてボーイング787-8⇔787-9相互での変更です。
違いは基本的には胴体の長さだけなので乗務員や地上係員のやりくりもしやすいことが背景にあるのでしょう。もちろん777から787へという具合に全く違う機種に変更されることもあります。
定員の少ない機材になると乗り切れなくなって、変更を募ることになる等問題も出てきます。国内線仕様の場合777-200と777-300で約100席、787-8と787-9で約60席の定員差が出ます。
逆に需要がないからこそ小さい機種に替えて、繁忙期に備えて長胴機の定期整備を前倒しすることも考えられます。
3.ビジネスだと吉凶がはっきり出る
機材が替わったとしてもエコノミークラスの場合、座席そのものに大きな違いはありません。胴体の長短であればなおさらです。
ただこれがビジネスクラスだと変わる場合もありまして、実際予約当初はボーイング787-9ANA BUSINESS STAGGAREDという誰とも隣り合わないフルフラットシートでした。
寝て過ごすには非常に快適で、欧米線では主流なのですがアジア線では珍しいとも言えます。だからこそ予約したという側面も確かにありましたが…結局機材変更。
ボーイング787-8ANA BUSINESS CRADLEに変更されてしまいました。短距離国際線では標準的と言えば標準的なのですが…なんかちょっと残念な感じです。この図のせいもありますが。
ただ長距離の飛行性能もあって定期便でも比較的長距離のクアラルンプールやジャカルタ等夜行便にも飛んでおり、時期によってはバンクーバー線やシアトル線もこれになることがあります。
最近ハワイアン航空を皮切りにJALもANAもホノルル線フルフラットシート合戦を繰り広げており、その影響を受けたのかもしれません。長距離で時差もありますから。
4.予定は変わらないのでOK?
ただこれも考え方次第だと思います。機材が変わったとは言え、フライトの時刻は変わらないわけで、朝が夜になったり今日出発が明日出発になるとかであればもう最悪です。
変更前のボーイング787-9では246席ですが、胴体の短い787-8でも240席と同等のキャパシティですから、乗り切れない乗客も出ていないと思われます。勿論定員差が小さいのは-9のビジネスがフルフラットなのとプレミアムエコノミー(14席。香港線の場合専用運賃なし)があるからといえばそれまでですが。
またANAに限らずチャイナエアラインやキャセイパシフィック航空等も近年は長距離機材のみを導入して短距離線にもそれを普及させていく傾向にあり、今後短距離線でも長距離仕様に乗るチャンスは確実に増えていくでしょう。
勿論今回とは全く逆に短距離機材だったものが長距離機材に変更されることもあり得ます。もうこの辺は”運”でしかないのですが。
結果的にはむしろ短距離仕様のビジネスクラスこそ初めて。非常に開放的に感じられて、それでいて案外隣の人も本当に気にならなくて、という意外な発見もあったわけでこれはこれで良かったかなというのが率直な感想です。
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