新宿~長野がバスで1500円と低価格化復権の兆し。定着すれば新幹線キラーに【ハイウェイバスドットコム限定】
2017年秋から京王バス・アルピコグループが新宿~長野線で片道1500円の期間限定運賃を出しています。現在発売分は7月5日分までですが今後9月以降の再設定に期待してしまいます。
1.京王・アルピコ連合の閑散期限定運賃
東京から長野市までの高速バスは主にバスタ新宿発着の京王バス・アルピコグループ連合(ハイウェイバスドットコム)と池袋駅東口発着の西武バス・長電バス連合(発車オーライネット及び楽天トラベル)が運行しています。
今回紹介するのは前者のハイウェイバスドットコム。オンラインで予約しクレジットカードもしくはコンビニ払いで決済します。乗車券はプリントアウトもしくは携帯端末の画面表示なのでチケットレス、えきねっとのようなきっぷ受取は不要です。
ただ安すぎて収益が出ないのかPRは消極的で目立った案内がないのが注意点です。予約検索画面で出てきたら買えるかなという程度です。
2.最大前日まで購入で時間帯も幅広い
キャンペーン席は席数限定なので実質早い者勝ちと言えそうです。ただ主に平日と言う縛りがあるせいか曜日や時間を絞らなければ比較的容易に見つかりました。
対象便は多く(見た限り夜行便以外)便数も1~2時間に1便あるのでこの点はLCCより便利と言えそうです。売り切れの場合は×、元々設定されていない場合は空白というのも分かりやすい表記方法だと思います。
主に長野側のユーザーが多いのか夜の下りが混雑傾向です。LCCのように極端な早朝深夜便が安いというわけではないので最安値でなくとも使い勝手は良いです。
3.取消手数料たった100円
このバスの運賃の凄いところはLCCや国際線のように即時支払ではなく、支払期限が予約後~出発5日前まで猶予されていることです。予約取消は支払前なら無手数料、支払後も1便1席につき100円と超格安。
予約後できないのは便の変更だけで(取消して再購入になる)、座席の変更は可能です。ゆえに航空券の早割に比べて早ければ安いうえに自由度も大きいです。
4.バスもLCC同様の需要変動型運賃を導入する傾向に
検索してて気付いたのですが近年は高速バスも季節や曜日、あるいは時間帯によって運賃(今回のようなキャンペーン割引ではなく通常運賃)が上下するようです。
先の検索結果では基本運賃が2900円でしたが、7月後半の平日は3200円、週末は3900円と高く、夜行便はさらに1000円程度割り増しされる傾向にあります。
ちなみにライバルの西武・長電バスの場合月間運賃ランク表を公開しており、ABCの順に500円ずつ下がっていきます。事前に公表されているので透明性があります。
5.8000円もする新幹線の強力なライバルになる…のか?
ちなみに東京~長野の新幹線普通車指定席は8000円(時期により±200円上下あり)とバスと比べてしまうとかなり高額です。新幹線は毎時1~2本で所要時間は1時間20~40分程度です。
これに対しバスはキャンペーン割引1500円を除外しても2900~3900円、1~2時間に1本で所要時間は通常時3時間40分。平日早朝の上りは4時間20分ほどのスケジュールが組まれており、日曜夜の上りは3時間40分と案内されても実際はそれ以上かかりそうです。ピーク時は安くもない上に定時性も微妙なのはデメリットと言えます。
東京から土日をみっちり利用して長野へ、それも長野駅からさらにバスで志賀高原や白馬等へ周遊する場合は1時間半という所要時間の新幹線が圧倒的に有利です。
しかし目的地が長野市内だけに収まる場合や宿泊日数を取れる場合、移動が朝晩でなく日中でも良い場合は価格が安く渋滞リスクも小さいのでバスが有利と言えそうです。
また長野から東京への往復の場合、長野市内に駐車場付きのバス停もあったり都内は交通網が整備され主要施設が密集していることを考えると、バスで往復8000円も1万円も浮かせるほうが合理的なケースもありそうです。
特に在来線特急あさま号時代は多くが止まっていた屋代や坂城は新幹線の駅がない一方、バスはインターに無料駐車場付きバス停がありメリットはより大きいと考えられます。
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[…] 以前紹介した新宿~長野線1500円セールで購入した便の乗車レポです。高速バス自体数年ぶりだったのですが大幅な進化が各所に見られました。 […]