ガソリン価格急騰でもカーシェアリングなら心配無用。マイカー保有より一層有利に。
自動車を保有することのデメリットの1つにガソリンや軽油等燃料費が時期により変動することが挙げられます。しかしカーシェアリングでは燃料費も自己負担ではないので、その影響は皆無です。
参照:マイカーを捨ててカーシェアリングにしてわかったメリット。固定費97%カットで憧れの車に乗る。
1.過去5年間で5割も上下したガソリン価格
自動車用燃料はレギュラー、ハイオク、軽油いずれも様々な要因により大きく変動しています。

2013年12月~2018年11月までのレギュラーガソリン平均価格推移。e燃費より。
2014年夏には160円を越えていたものが、米国シェールガス生産やイラン禁輸緩和等の影響で2016年初には100円近くまで下がり、その後2018年には米ドル為替上昇や再度イラン経済制裁強化で150円前後まで再上昇しています。
同じ時期の5年間でも消費税増税の影響でJR等の鉄道やバス運賃も値上げされていますが、それも僅か数%に留まっているのとは対照的です。
2.カーシェアはガソリン代を自己負担しなくて良い
カーシェアリングではタイムズカーシェア、careco、オリックスカーシェア等いずれも利用時間に応じて料金が課せられるだけ。
給油は車に備え付けのカードで行うのでユーザーの負担はありません。ましてやレンタカーのように満タン返却ルールもありません。
つまりガソリン価格の変動も利用者には関係ない仕組みというわけです。
3.長時間パックでも燃料費ではなく距離料金
一部の長時間利用プランでは走行距離に応じた料金が課されますが多くは16円/km。実際の燃料使用量とは無関係しかも割安です。

タイムズカーシェアのパック料金。12時間以上もしくは夜間パックだと16円/km加算されます。

CARECOのパック料金。こちらはベーシックプランの場合で月会費無料プランの場合は時間料金も高くなり距離料金も18円/kmに。

オリックスカーシェアの場合短時間利用でも距離料金が加算。ただ時間料金は安め。
実燃費は車種や交通状況、積載重量や外気温でも変わってきますから、カーシェアリングは渋滞が多い場合やガソリン価格が高い時期には有利に働く仕組みと言えそうです。
4.省燃費運転を評価する仕組みがある
ユーザーがガソリン代を負担しないと言っても意識的に燃料の無駄をさせない仕組みがちゃんとあります。
例えばタイムズカーシェアの車両には重力センサーがあり、急加速や急ブレーキを検知します。これが1利用につき1回以下であればエコドライブとみなされプラスポイント(pp)が貰えます。また利用中に給油を行った場合もプラスポイント(pp)が貰えます。
逆に延滞や事故、駐車違反をすると減点されます。

エコドライブや給油によって会員ステージが上がり、次の予約が有利になる仕組み。詳細はこちら。
プラスポイント(pp)は商品等への交換はできませんが、獲得数に応じて会員ステージが上がります。そうなると早期予約や長時間の予約に有利になる仕組みです。

エンジン停止後に出るエコステータス。車が運転の仕方を評価する仕組みともいえます。
また各車両のカーナビにもエンジン停止後にアクセルの使い方やアイドリング時間等を評価する仕組みがあります。
もちろんアイドリングが多いからといって割増料金が課されるわけではありませんが、省燃費運転の目安になることは事実。プラスポイント(pp)を積み重ねて早期予約や長時間予約が有利になる等、長期的に見ればユーザー自身のメリットにも繋がっていくわけです。
カーシェアリングはガソリン価格変動リスクを運営会社が負担している訳ですが、同時に各会員も安全に影響しない範囲で燃料節約を意識することでも成り立っていると言えます。