東京~甲府が¥1960~えきねっとが特急かいじ号30周年セール。JRでは珍しいセールは続くか?
JR東日本のえきねっとが中央線特急かいじ号の乗車券+指定席特急券を50%割引となる限定商品「お先にトクだ値スペシャル(乗車券付き)」を発売しています。特急かいじ号が運行30周年を迎えたことを記念したものです。
1.JRでは珍しいオンラインセールしかも50%OFF
航空各社とは違ってJRでは期間限定数量限定のオンラインセールはほとんど見かけません。そんな中で通常の半額という随分と思い切ったセールを仕掛けてきました。えきねっと限定なので駅の自動券売機や窓口での販売はありません。
対象は東京・四ツ谷・新宿~甲府・竜王の普通車指定席。これ以外の駅(八王子や大月等)発着の発売は無く、都心~甲府周辺に特化しています。
発売期間は出発日の1ヶ月前から20日前の午前1:40までとかなり短いのに注意。
JRのネット予約システムは割引率も対象列車も少なく時代遅れ、という話を以前しましたが・・・結構やるじゃん!
参照:サンライズ出雲の寝台券購入に30分…JRの発券システムが致命的に遅れてる
2.対象日限定だが土日OKで定期便全便OK
対象日は4月21~27日、5月21~27日、6月1~30日と多め。GWはさすがに対象外ですが通常の週末は対象に含まれており、かいじ号の定期便全便が対象なので時間をずらせば確保も難しくないかもしれません。
但しあずさ号、スーパーあずさ号、臨時かいじ号は対象外なので新宿早朝発など時間帯を絞ると難しいかも(かいじ号始発は新宿9時)。いずれにせよLCCを筆頭に航空券のセールに比べれば比較的選択肢は多いといえそうです。
東京~甲府の運賃+指定席特急料金が片道2060円、6月の月~木曜日は閑散期割引で1960円に下がります。
3.今更ながら高速バスに対抗?
この新宿~甲府は長らく中央高速バス(京王バス東/山梨交通/富士急山梨バス連合)と競合しており、甲府周辺の停留場と多さ価格面ではJR劣勢でした。
ただバスも規制強化や乗務員不足等が影響してか近年は平日回数券の値上げが続き、2018年4月現在は新宿~甲府が2枚3000円、通常運賃は片道2000円。これにJRが期間限定とは言え追いついた形になります。
勿論新宿~甲府の所要時間がJR特急が20~30分程短い点やバスの経由しない塩山/山梨市、バスの経由便が少ない石和温泉へのアクセスではJRが有利です。
4.新幹線YEAR2017に続きセールは定期化する?
実はJR東日本が定期的なセールを始めるようになったのは2017年。新幹線YEAR2017と称し各地の新幹線開業○周年を記念し、毎月のように50%OFFセールをえきねっと及びモバイルsuicaで開催していました。
2018年に入っても北海道新幹線開業2周年を記念して2月に北海道新幹線仙台~新函館北斗、3月に新青森~新函館北斗で実施。そこに中央線特急かいじ号が加わった形です。在来線特急はモバイルsuicaでの販売が無いので今回はえきねっと限定です。
まぁ北海道新幹線は乗客不足&航空便との競合もあって割引運賃に躍起のようです。
参照:モバイルsuicaなら東京~新函館北斗15460円!前日も繁忙期も全便OKってスゲェ
2018年は他に目立ったアニバーサリーはなさそうですが、2019年は特急ひたち号50周年、特急スーパーあずさ号25周年、山形新幹線新庄延伸20周年、あるいは房総特急255系デビュー25周年、成田エクスプレスの現行E259系デビュー10周年と記念になりそうな年です。
少なくとも2017年だけのイベントには終わらなかったことや在来線特急にも波及したことを考えると、今後の継続化を期待せずにはいられません。