10000マイル貯まったら考えたい。ANA国内線特典航空券初心者向け解説。
ANAマイルは少数からでも運賃支払に使えるのですが、貯められるなら使ってみたいのが特典航空券、つまり無料で飛行機に乗れるという特典です。これぞマイルの最大の魅力というのは間違いありません。
国際線特典航空券はこちらの記事に。
ルール詳細は公式ページでの確認が必要です。
- 5000~23000マイルが必要
- 1区間か2区間で往復でなくても良い
- 特典を使える人と空席が決まっている
- 使うなら1区間?2区間?
- 予約は前日まで可能になり変更も自由
- 当日空港での前便変更は不可能に
- 単価的に美味しい路線
- 取りやすく使いやすい路線
1.5000~23000マイルが必要
特典の交換には時期と区間により5000~23000マイルが必要です。冬季や4月上旬等ローシーズン(L)はより少ないマイルで、盆正月GWなどハイシーズン(H)はより多くのマイルが必要です。
必要マイル数はこの通りで、不足分を現金等で支払うことは出来ません。ゆえにマイル数に余裕がないと交換は難しいです。
ちなみに欧米エコノミークラス往復で貯まるのがだいたい5000マイル(ロサンゼルス、フランクフルト等。区間マイル50%加算の場合)くらいなのでこういう長距離旅行があれば1回国内線がオマケされると考えることもできます。
2.1区間か2区間で往復でなくても良い
予約には1区間と2区間がありますが、一度に予約する便の数であり単純往復である必要はありません。
- 1区間目:2/1羽田→宮崎
- 2区間目:2/10鹿児島→羽田
このようなオープンジョー発券も出来ますし、
- 1区間目:2/1鹿児島→伊丹
- 2区間目:2/2伊丹→千歳
このような一本道縦断ルートも発券できます。
予約期限は搭乗2ヶ月前から4日前まででしたが、2018年10月28日搭乗分からは後述の通り前日までに大幅拡大しました。
参考:オープンジョーにストップオーバーって知ってる?(国際線で説明してます)
3.特典を使える人と空席が決まっている
これ知らないと貯める意味もないのですが特典を利用できるのは会員本人と特典利用者登録がされた人だけです。特典利用者で登録できるのは2親等以内の家族です。同性パートナーも含みますが公的な証明書が必要になるそうです。登録は10人までです。
この特典利用者は特典航空券のほかANAスカイコインを支払に利用した航空券/旅行商品、アップグレードなどマイル/コインを使用した特典全てに適用されます。
また空席のある便全てが選べるわけではないので特典航空券として選べる席数は、概ね1便10前後のことが多く、需要の多い朝夕の便はブロックされていることもあります。なので日付は選べても早朝便か最終便しか選べないケースもあります。特に大人数での予約は要注意です。
4.使うなら1区間?2区間?
以前は1区間予約は2区間予約の75%の必要マイルだったのですが、現在は1区間予約は2区間予約の半分の必要マイルで済んでいるので1区間予約でも2区間予約でも使いやすくなっています。
ただ公式サイトにも例示されていますが長距離フライトと短距離フライトを組み合わせた2区間フライトの場合、2区間で申し込むより1区間×2予約のほうが必要マイルが少なく済む場合もあります。
また特典航空券は1人1予約につき3000マイルでキャンセルができます。1区間×2予約の場合はキャンセル手続きが2回必要になり6000マイル消費することになります。2区間で予約していた場合3000マイルで済みます。ゆえに予約の仕方とその後のキャンセルの有無でどちらが有利かが変わってきます。
5.予約は前日まで可能になり変更も自由
2018年10月28日搭乗分から予約期限が4日前→前日までに変更されました。有効期限も以前の発券(最初の予約)から90日→1年間に大幅に延長され、期間内なら変更も無手数料で可能です。この点は特典航空券がANA SUPER VALUE(旧旅割)等の割引運賃に比べて大きく有利と言えます。
もちろん予約や変更ができるかは空席状況によりますが、有効期限かなり広いので時間帯を選ばなければ翌月や翌週への変更は比較的容易といえます。
ANA SUPER VALUE(旧旅割)では変更ができず払い戻した上での買い直しになるので、目的地は決まったけど日程に変更の可能性があるなら自由度が大きいといえます。
6.当日空港での前便変更は不可能に
もうひとつ特典航空券の大きな特徴であった、当日出発空港のチェックイン機や窓口で同じ行き先の早い時間の便への変更制度が廃止されました。
参考:ANA上級会員だけど連休の満席便に乗せてもらった話(現在は不可能のはず)
但し、もう一社のJALマイレージバンク国内線特典航空券ではこの当日変更ルールを2014年に廃止したものの2018年に再度復活したので将来的に見るとどうなるやら。
とは言えさすがに当日の便変更ができるのはANA FLEXや株主優待、ビジネスきっぷ等の元々高価な運賃に限られるので相当な贅沢と考えたほうが良さそうです。
7.単価的に美味しい路線
特典航空券でおすすめの路線はやっぱり東京/大阪~那覇、宮古、石垣線です。羽田ではなく東京というのがミソで成田発着や関空発着も含め検索したほうが見つかりやすいのです。必要マイル数が多いですが運賃も高いので狙い目です。
また沖縄県外~宮古・石垣線に限り例外的に那覇空港で乗り継ぐ場合でも直行便でも1区間として予約できます。しかも当日でなくてもOK。むしろ空席を探すと翌日になる可能性もあり、周遊旅行として楽しむ余裕が必要かもしれません。
同様に千歳以外の北海道、中でも稚内、根室中標津、オホーツク紋別はANA SUPER VALUE55か奇跡のANA SUPER VALUE EARLYでも使わないと安くならないので通常期片道7500マイルで行けるのは美味しいです。後述するように不人気なので取りやすいという面もあります。
参考:旅割Xが美味しい!狙いは千歳以外の北海道と沖縄!マイルも稼げる!予定さえ合えば(汗)
8.取りやすく使いやすい路線
特典航空券ながら予約が取りやすく、特典航空券らしく変更の自由度があるという意味では羽田→大阪、福岡線がいいです。季節変動が小さい上にとにかく便数が多いので比較的選びやすいのが特徴です。
当日出発空港での変更の件は述べましたが、羽田/成田と伊丹/関西/神戸そして福岡/北九州/佐賀は同一目的地とみなすので予約便より前の便であれば降りる空港を変えて変更することもできるのです。成田は便数が少ないので難しいですが羽田からなら難易度は一気に下がります。
近いのが羽田~大分、宮崎、鹿児島、熊本、長崎線。価格的に競合する成田からのLCCも便数が少ないことと、ソラシドエア運航便も予約対象なので選択肢は案外多いものです。北海道に比べると九州は陸上交通も充実しているので列車やバスでの周遊も容易です。
仮にLCCで高額なフレックス運賃で買っても当日の変更は購入時と現在の差額を徴収されるので、前便への変更なら特典航空券のほうがコスト的にも有利だと思います。
2件のフィードバック
[…] 以前マイルを利用したANA国内線特典航空券の話をしたので国際線の記事を。国際線の場合は必要マイル数が多い上にルールが複雑なので中上級者向けなのですが、特典航空券ならではのメリットもあるので悪くない選択です。 […]
[…] 参考:10000マイル貯まったら考えたい。ANA国内線特典航空券初心者向け解説。 […]