成田空港からのアクセスに迷ったなら京成本線特急が万能という説。
成田空港から都心部へのアクセスは電車/バス共に非常に多くの系統があって迷うものですが、時間帯や利用ターミナルの違い、予約/手続きの有無などを考えると最大公約数的には京成本線特急が一番ではないかと思います。逆にJRの成田エクスプレスだけはおすすめできません。
参照:これでいいのか成田エクスプレス…本数無さすぎ、料金高すぎ、自由席なし。本当は満員になるくらい乗せるべき。
- 特急≠アクセス特急≠スカイライナー
- ほぼ20分間隔で待ち時間も少ない
- ほぼ上野行きなので迷わない
- 日暮里/上野まで1025円で78分
- バスと違って満席リスク無し
- 第1ターミナルからバスは無理なことも
- アクセス特急が有利なケースは3つ
1.特急≠アクセス特急≠スカイライナー
名前がややこしいのですが京成電鉄が運行する列車は特急、アクセス特急、スカイライナーの3種類があり料金体系も違います。
特急(朝と深夜は通勤特急、快速特急、快速、普通もあり)は青色の京成本線経由、アクセス特急とスカイライナーは2010年に開通したバイパスルート橙色の成田スカイアクセス経由で運転されます。両者は運賃が異なるため空港では改札やホームも分けられています(このように色分けされています)。
スカイライナーはとにかく速い反面、別途ライナー券を購入し乗車までに座席指定が必要なので面倒でもあります。アクセス特急は別料金不要ですが如何せん40分間隔と少ない上に上野行きの他に羽田空港行きも多いので事前の時間確認が必要です。
2.ほぼ20分間隔で待ち時間も少ない
これに対して京成本線は日中は特急のみ。別途料金不要、予約も不要というのが旅行者には分かりやすいと言えます。朝8時から22時まで毎時3本あり待ち時間も少ないです。但し土日夜の空港発20:31~21:02と約30分空くのだけネックです。
例外的に平日は7:50と8:40の2本だけモーニングライナーという、スカイライナー用車両を使いライナー料金別途必要の列車があります。
いずれにせよ京成本線特急/快速特急/通勤特急は運行本数が多く時間帯によるばらつきも少ないので、毎時2~3本のスカイライナーや毎時1~2本の成田エクスプレスに価格は勿論利便性でも勝ると言えます。
3.ほぼ上野行きなので迷わない
朝と夜20時台(平日1本のみ)に都営地下鉄浅草線直通がある以外は全て上野行きに統一されているので、アクセス特急やJRの成田エクスプレスに比べ分かりやすい運行形態です。地下鉄直通でも途中高砂で上野行き電車が待っています。
4.日暮里/上野まで1025円で78分
成田空港/空港第2ビルから日暮里/上野まではきっぷ購入で1030円、ICカードでは1025円。suicaやpasmoのほかkitacaやICOCA等の関東以外で発行されるICカードも利用できますからきっぷをわざわざ購入する必要も無く便利です。
但し空港では京成本線と書かれた青色の改札を2回通る必要があります。これちょっとややこしいです。
これは京成電鉄の空港第2ビル駅の紹介ですが成田空港駅でも同じ構造です。京成本線と成田スカイアクセス線では運賃体系が異なるため、ホームも別れています。京成本線では中間改札も通り3番線へ、成田スカイアクセスでは中間改札は通らず1番線へ行きます。
所要時間は日暮里まで73分、上野まで78分。東京駅までのバスと大差はありません。
5.バスと違って満席リスク無し
成田空港からのバスはほぼ全てが定員制なので、満員になって乗れなくなる可能性があります。またスカイライナーや成田エクスプレスも座席指定制なので乗れる人数に限りがあります。
京成本線特急やアクセス特急はそのような制限はありませんから来たものに乗れます。一般的な通勤型電車を使うので座れる保証はないのですが、本線特急は空港利用者よりも途中駅の通勤通学客が中心なのでチャンスはあります。
6.第1ターミナルからバスは無理なことも
先ほどバスは定員制と書きましたが中でも注意したいのが東京シャトルとTHEアクセス成田。共に1000円の格安運賃と20分サイクルの高頻度運行が特徴なのですが定員制なので注意です。
空港発の場合事前予約はできず先着順、第3→第2→第1ターミナルの順に回るので第3ターミナルで満員になると他のターミナルは通過します。ゆえに到着の多い午前中や夜は第1ターミナルだと40分待っても乗れないケースさえあります。
但し両社とも空港行きの場合は事前予約が可能なので空港行きならこちらもあり。空港発では期待できません。特に東京シャトルは回数券や事前決済(支払が先なだけで便指定や着席保証は無し)もあり、これだと安い反面満員でもTHEアクセス成田や鉄道への代替はできないので要注意です。
7.アクセス特急が有利なケースは3つ
運行本数が少なく行き先が複雑で運賃も210円高いアクセス特急は、原則的にはわざわざ選ぶ必要のない列車です。ただ少数ながら本線特急よりもアクセス特急が有利なケースもあります。
①目的地が羽田空港の場合
日中のアクセス特急は多くが羽田空港行きなので羽田空港に行くなら乗り換え不要で行けるベストな手段と言えます。但し都営地下鉄浅草線/京急線内は種別が「アクセス特急」から「エアポート快特」に変わるので少々ややこしいです。
②JR武蔵野線で三郷・南越谷方面に行く場合
JR武蔵野線沿線へ乗り継ぐ場合は本数が少なくても成田スカイアクセス線から東松戸乗換えが便利です。アクセス特急の中にはこの東松戸でスカイライナーの通過待ちをするものがあり乗り換え需要が結構あります。
③早朝深夜の場合
アクセス特急はここ数年、LCCの躍進にあわせるように早朝深夜の増便が進んでいます。7時台の出発便を使うならアクセス特急(朝は上野始発)でないと間に合わないでしょう。
深夜空港発は22:39通勤特急上野行きと23:00アクセス特急西馬込行きと大差ないです。22時以降の到着はジェットスターが千歳線と福岡線の2便があり、これはアクセス特急だけが便りです。
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